ネットワークの強みを生かせるか

開設から4日,全国へ世界へといわき支援のネットワークが広がりつつあります。こんなところにもいわきのネットワークがあったのかと,運営者側も驚いています。

ちょっと雑な計算をしてみました。
市外に出る人が一番多いであろう磐城高校,磐城女子・桜が丘高校からは,毎年平均して約400名が卒業しています。少なく見積もって6割くらいの人がいわきを離れ,市外に住んでいるとします。すると・・・18〜60歳までで約2万人のいわき出身者が市外にいることになります。
さらに,いま市内には18の高校があるようです(不確実)。こうしたネットワークがつながっていくことで,いわきを応援する力になればと願っています。

いわきでは,不便な生活が長期化してきています。そろそろ,支援者側と現地のニーズがうまくマッチングできるいいなぁ,と思います。私たちは,家族や知人のネットワークを通じて現地のニーズをくみ取ることができるかもしれません。とくに,こうした情報環境にアクセスできない方,なかなか声を上げられない方が,一番困っているはずです。

いわきに直接物資を運んでくださっている株式会社カネヒロさんから,メッセージをいただきました。許可を得て掲載させていただきます。

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株式会社カネヒロの古川です。
いわきご出身ということで、このたびはお見舞い申し上げます。

さて、 いわきには、本日も支援にはいっておりますが、支援格差の激しい土地です。
ですから、いろんなところへ連絡をし、本当に物資の行き渡っていないところに届けるという活動をしております。
土地勘もなく、知り合いもなく今回4回目にしてやっと、地元の協力者が現れ、町内単位の支援を行うことができました。

しかし、限界があります。やはり、生の声は刻々とかわりますし、本当に困っている方はネットの環境や、外との交流を持てていない方なのです。
その方達の声を救い上げることができますでしょうか。
いわき出身のネットワークを生かして、ネット上では得られない情報や、地元の声をお届けすることができたら、いわきの方も大変助かると思います。そのような、生の声を集められることを期待しています。

また、私達は本業の仕事をしながらの支援ですので、時間に制約も沢山ある中、歯がゆい気持ちでおります。

私も、10数年前は大学生でしたが、当時もいたように、車を持っていて、時間もあって、財力もある大学生が中にはいるはずです。

いわきはご存知のとおり、すごく近いです。
その方達が1回でも、いわきに足を運んでくれたら、どれだけの方が助かるでしょうか。

御サイトでは、是非とも大学生に働きかけ、少しでもそのような輪が広がることを願っております。
また、本当に、今必要な動きを指南できるようなサイトを目指してがんばってください。
私達も、是非とも参考にさせて頂きたく思っております。
お互い、長い旅が始まりました。
今後とも、よろしくお願いいたします。

カネヒロ東北関東大震災救援窓口
http://kanehiro.salcorp.jp
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2011.3.29 aki0246