避難所への支援物資にアルコールを入れないで

いわきでも「避難所でアルコール」という報告があり懸念していましたが,このたび専門機関から記事が掲載されましたので,掲載します。
善意で持ち込まれたアルコールが影響して,さまざまな問題が起きた阪神大震災の教訓を生かしてほしい,といの呼びかけです。

国立精神・神経医療研究センター 自殺予防総合対策センター
http://ikiru.ncnp.go.jp/ikiru-hp/

各種相談窓口へのリンクもあります
http://ikiru.ncnp.go.jp/ikiru-hp/saigai/madoguchi.html

以下,転載します

被災地支援に行かれる方へ : 避難所への支援物資にアルコールを入れないで
 東北関東大震災から1ヶ月がすぎました。交通機関の回復とともに、支援物資を携えて被災地入りの準備を進めている方も少なくないでしょう。しかし、被災地に出発する前にもう一度だけ、支援物資の内容を見直して欲しいのです。支援物資のなかに、アルコール飲料は含まれていないでしょうか?
 平成7年の阪神淡路大震災の際、全国から避難所に届けられた救援物資のなかには、相当量のアルコール飲料が含まれていたといわれています。確かに日本人の感覚では、お見舞いのための「一升瓶」は、ごく自然な発想かもしれません。
 しかしその結果、震災後1ヶ月以降より、避難所の被災者のあいだでは、酩酊での口論や暴力といった人間関係のトラブルが目立つようになり、さらに時間が経過すると、アルコール性の内科疾患やアルコール依存症が増えていきました。また、震災後、孤独死した高齢者の多くが、生前、避難所で増えた飲酒量が減らないまま、仮設住宅にこもってアルコールで寂しさを紛らわせていた方であったといわれています。
 私たちは、阪神淡路大震災の教訓を無駄にしてはならないと思います。現在、避難所にいる被災者の方々もまた、まちがいなく、不安と喪失感を抱えながら我慢の多い生活を強いられているはずです。疲労も限界に達していることでしょう。このような状況での飲酒はとても危険です。ふだんよりも飲酒量が多くなりがちですし、比較的少量でも悪酔いし、人間関係のトラブルを引き起すことがあります。避難所は静かで落ち着いているように見えたとしても、それぞれの方がストレスをかかえて過ごしている場所です。そのような環境では、アルコールが思わぬ「爆発」を引き起しかねない危険物となりうることを忘れてはなりません。
 私たちは決して、「被災者はアルコールを飲むな」といっているのではありません。ただ、これから支援に行かれる方にお願いしたいのです。「避難所への支援物資にアルコールを入れないで下さい」。

さて,当サイトでは各世帯に配布するホットラインの一覧を作成したいと考えています。
震災から1カ月が過ぎ,仮設住宅に入居して生活が落ち着き始めたころに,やるべきことがたくさんあるのではないか・・・市内の組織,県内の組織,全国組織,いろいろなところで支援が立ち上がっていますが,それを集約し,手元に置いておけることが大事ではないか。
ということで,仮設住宅の冷蔵庫や避難所のトイレに貼っておけること,また市民に配布することができるといいなーと構想しています。

が,情報の分散,開設期間が限定的であること,マンパワー不足から進んでいません。
これについてなにかご存知の方,まとめていただける方がいらっしゃったら,ご連絡いただけると助かります。

2011.1.15 aki0246